設計コンセプト:自然と調和し、四季を快適に暮らす南欧風の家
今回の建築地は、近くにトラスト保全区域の湿地帯が広がる、自然豊かなロケーションでした。
そのような環境に調和しながらも、ひときわ映えるデザインを意識し、南欧風の外観をご提案しました。
屋根は素焼きのオレンジ色のS瓦、外壁は白のサイディング仕上げとし、周囲の緑と心地よいコントラストを生み出しています。
お施主様の一番のご要望は「冬の寒さ対策」でした。そこで、私からは床下エアコンによる全館暖房をご提案させていただきました。
この方式を採用することで、足元から家全体をやさしく暖めることができ、お施主様にも大変ご満足いただけました。
快適な住環境を実現するためには、断熱性と気密性の確保が欠かせません。天井・壁にはウレタンの吹付断熱を採用し、開口部には樹脂サッシを採用。
玄関ドアには、断熱性能に優れたスウェーデン製の木製ドアを取り入れました。
いずれも性能とデザイン性を兼ね備えた、非常に優れた建材です。
内装には無垢材のフローリングと内部ドアを採用しました。
ちょうど良い価格で手に入れることができたこともあり、自然素材ならではの温もりと質感を取り入れることができました。
全体として、南欧風の外観と自然豊かな立地にふさわしい、やさしさと上質さを感じられる住まいに仕上がったと思います。
オール電化の導入により、冷暖房にかかるランニングコストも抑えられ、以前よりも光熱費が下がったとお施主様にも喜んでいただけました。
この住まいが、四季を通して快適に暮らせる場所となることを願っております。