高気密高断熱住宅のメリットと注意点とは?後悔しない家づくりのために知っておこう

高気密高断熱住宅のメリットと注意点とは?後悔しない家づくりのために知っておこう

注文住宅を建てることは、人生における大きな決断の一つです。
理想の住まいを手に入れたい気持ちは強い一方で、同時に、失敗したくないという不安もつきまとうでしょう。
特に近年注目されている「高気密高断熱住宅」は、性能面で優れている反面、注意点もいくつか存在します。
この記事では、高気密高断熱住宅のメリットとデメリット、そして後悔しない家づくりのために知っておくべき注意点を詳しく解説していきます。
これから注文住宅を検討する方は、ぜひ参考にしてください。

□高気密高断熱住宅のメリット

高気密高断熱住宅は、近年注目を集めている住宅の性能の一つです。
断熱材をしっかり充填し、隙間をなくすことで、外気温の影響を受けにくく、快適な室内環境を実現します。
では、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

1:光熱費の節約

高気密高断熱住宅は、夏は涼しく冬は暖かいので、冷暖房の使用頻度が減ります。
結果として、光熱費を大幅に節約することができるのです。
従来の住宅と比べて、年間で数万円から数十万円の節約になるケースも珍しくありません。

2:ヒートショックのリスク軽減

ヒートショックとは、温度差によって血圧が急上昇したり急降下したりすることで、心臓や脳卒中のリスクを高める現象です。
高気密高断熱住宅は、室内の温度差が少なく、ヒートショックのリスクを軽減できます。
特に高齢者や小さなお子さん、病気を持っている方は、ヒートショックのリスクが高いので、高気密高断熱住宅は安心できる住まいと言えます。

3:家の長持ち

高気密高断熱住宅は、湿気や結露が発生しにくいので、家の寿命が延びると言われています。
湿気はカビや腐食の原因となり、建物の劣化を早めてしまいます。
高気密高断熱住宅は、適切な換気システムと相まって、快適で長持ちする住まいを実現します。

4:洗濯物が乾きやすい

高気密高断熱住宅は、外気の影響を受けにくいので、室内は常に一定の温度と湿度が保たれます。
そのため、雨の日や冬場でも、洗濯物が部屋干しでき、乾きやすいというメリットがあります。

5:防音効果が高い

高気密高断熱住宅は、外壁や窓の気密性が高いため、騒音も遮断できます。
そのため、静かな環境を求める方や、隣家の騒音が気になる方にとって、快適な住まいとなるでしょう。

□住宅を高断熱にする方法

高断熱住宅を実現するためには、適切な断熱方法を選択することが重要です。
一般的に、住宅を高断熱にする方法は「充填断熱」と「外断熱」の2種類があります。
それぞれの方法の特徴を理解し、自分のニーズに合った方法を選びましょう。

*充填断熱

充填断熱とは、建物の壁や天井、床などの内部に断熱材を充填する方法です。
一般的な住宅で多く採用されている方法で、コストを抑えることができます。

1:メリット
・コストが安い
・内装工事と同時に行うことができる
・外壁の厚さを増やす必要がない

2:デメリット
・気密性が低い場合がある
・内部結露が発生するリスクがある

*外断熱

外断熱とは、建物の外側に断熱材を施工する方法です。
充填断熱に比べて、気密性が高く、結露の発生を抑えることができます。

1:メリット
・気密性が高い
・内部結露が発生しにくい
・構造物の耐久性が向上する

2:デメリット
・コストが高い
・外壁の厚さが増す

□高気密高断熱住宅の注意点

高気密高断熱住宅は、快適な住環境を実現する優れた性能を持つ一方で、いくつか注意すべき点があります。
これらの注意点を知っておくことで、後悔のない家づくりをすることができます。

1:換気システムの重要性

高気密高断熱住宅は、外気の影響を受けにくいため、室内の空気がこもりやすく、換気システムが必須となります。
適切な換気を行わないと、室内の湿度が高くなり、カビが発生したり、シックハウス症候群の原因となったりする可能性があります。

2:施工会社の選び方

高気密高断熱住宅の性能は、施工会社の技術力や経験に大きく左右されます。
特に充填断熱の場合は、施工不良によって気密性が低下し、結露が発生するリスクが高まります。
信頼できる施工会社を選ぶために、以下の点を参考にしましょう。

・施工実績が豊富である
特に寒冷地での施工実績がある会社は、高気密高断熱住宅の施工に精通していると言えるでしょう。

・ZEH(ゼッチ)に対応している
ZEHとは、省エネルギー性能に優れた住宅のことです。
ZEHに対応している会社は、高気密高断熱住宅の設計・施工に精通していると言えるでしょう。

3:気密測定を実施している

気密測定は、住宅の気密性を数値で評価する検査です。
気密測定を実施している会社は、気密性能の高い住宅を建てるための技術力を持っていると言えるでしょう。

□まとめ

高気密高断熱住宅は、光熱費の節約、ヒートショックのリスク軽減、家の長持ちなど、多くのメリットがあります。
しかし、換気システムの導入や施工会社の選択など、注意すべき点もいくつか存在します。
この記事で解説したメリットとデメリット、注意点を参考に、後悔のない家づくりをしてください。

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