注文住宅を建てるまでの流れ【土地なしのケース】

注文住宅を建てるまでの流れ【土地なしのケース】

注文住宅を建てたいけれど、土地を持っていない方にとっては、家づくりの前に土地探しという工程が入ります。

しかし、どのような流れで家づくりを進めていけば良いのか、どこから手をつければ良いのかと迷ってしまう人も多いです。

そこで今回は、土地なしから注文住宅を建てるための具体的な流れを分かりやすく解説します。希望のエリアでの土地探しから設計、建築工事、完成まで、初心者でも安心して取り組めるよう丁寧に説明していきます。

これから家づくりをスタートする方は、ぜひ参考にしてみてください。

注文住宅を建てるためには、理想の土地を見つけることが第一歩です。しかし、土地探しは方法もたくさんありますし、選ぶポイントもさまざまです。

土地探しの方法は、主に4つあります。

1.不動産会社を利用する
不動産会社は、土地探しのプロです。地域の物件情報に詳しく、希望条件に合った土地を提案してくれます。また、購入時の手続きや交渉もサポートしてくれるため、初めての土地探しでも安心です。

2. ハウスメーカーや工務店からの紹介
ハウスメーカーや工務店は、土地情報を持っていることが多く、家を建てることを前提に土地探しをサポートしてくれます。

土地探しの方法

3. インターネットを活用する
インターネットを利用した土地探しも非常に普及しています。SUUMOやアットホームなどの不動産サイトで条件を絞り込んで検索が可能です。

4. 知人やSNSの活用
意外な方法ですが、知人やSNSを通じて土地情報を得ることもあります。特に地元の情報は、地元住民からの口コミが役立つこともあります。

土地選びは、広さや価格だけでなく、立地もとても大切です。

1.立地
立地は、住み心地や利便性に直結します。エリア選びの際には、自分たちのライフスタイルを基準に判断しましょう。
・駅からの距離、バス停の有無
・通勤・通学、買い物などに必要な時間
・学校、病院、スーパーなどの生活施設の充実度
・治安の良さ、騒音

土地選びのポイント

2. 広さ・形状
家を建てるためには、十分な広さと適切な形状が必要です。土地の大きさだけでなく、形や配置も重要です。

3. 地盤の強さ
土地の地盤が弱いと、地震の際に建物が傾いたり、地盤改良工事が必要になったり、追加費用が発生します。

土地なしから注文住宅を建てることは、自由度の高い家づくりを実現できるという大きなメリットがあります。

土地を持っていない場合、希望するエリアや条件に合った土地を一から選べる自由があります。

たとえば、通勤や通学の便利さ、周辺環境、日当たり、周辺施設など、自分たちのライフスタイルに合った場所を見つけることができます。

理想の立地選択

最初から土地と建物の両方を予算内で計画できるため、トータルコストのバランスが取りやすくなります

すでに土地を持っている場合、その土地の制約に合わせて建物を建てる必要があるため、建物の自由度が下がることがあります。

土地探しと建物のプランニングを同時進行で行うことで、最初から理想の家に合わせた土地選びができます。

これにより、「土地を買ったけど理想の家が建てられなかった」というリスクは少なくなるでしょう。

土地と建物を一緒に計画することで、住宅ローンをまとめて管理できるメリットがあります。

土地購入と建築費を別々に計画するよりも、資金計画がシンプルになりやすいです。

住宅ローンの一括管理ができる

土地なしですと、土地の取得からやらなくてはいけないので、どうしても時間がかかるというデメリットがあります

土地なしの場合、まずは理想の土地を見つけることが必要ですが、土地探しは想像以上に時間と手間がかかります。
条件に合った土地がすぐに見つかるとは限らず、場合によっては半年以上かかることもあります。

土地と建物を別々に計画すると、想定以上の費用がかかることがあります。特に、土地購入後に建築プランを調整すると、建物費用が予算を超えることがあります。

予算オーバーのリスクが高い

土地購入と建物建築は、それぞれ異なる契約や手続きが必要になります。初心者にとっては、この二重の手続きが負担になる可能性があります。

・土地購入の契約、登記、ローン手続きが煩雑
・建物建築の契約や確認申請が別途必要
・それぞれに専門知識が求められるため、不動産会社や住宅会社への依存度が高くなる

専門家に頼るにしても、ある程度は自分で情報収集をしておくことも大切です。

土地探しから建物完成までのプロセスが長期化する場合があります。特に、土地選びに時間がかかると、その分だけ家づくり全体のスケジュールが遅れます

・家が完成するまでの期間が長くなる
・仮住まいの期間が延びることで余計なコストが発生
・途中で計画が頓挫するリスクもある

手間も時間もかかるので、余裕をもったスケジュールで動きましょう。

全体的な計画が長期化する可能性

土地なしで注文住宅を建てる場合の費用の相場は、住宅金融支援機構のフラット35の利用者調査から、 全国平均で3,405.8万円、土地取得費は1,497万円となっています。

(参考:https://www.jhf.go.jp/files/400370694.pdf

土地ありで建てる場合が3,611.1万円なので、土地の取得分だけ、高くなっていることがわかります。

注文住宅を建てるための具体的なステップについて、以下の流れに沿って説明します。これらのステップを、順を追って進めることで、スムーズに理想の家を実現できます。

注文住宅を建てる第一歩は、予算の設定です。家を建てるためには、土地代、建物代、税金、手数料などが必要となります。自分たちの資金を把握し、無理のない範囲で予算を決めましょう。

【予算決定のポイント】

・土地代と建物代のバランス
・住宅ローンの返済計画
・予備費の設定

予算を決める

土地と建物で費用をどのように分けるかを考え、予算配分を行います。土地が高ければ建物にかける予算を抑え、逆もまた然りです。

銀行などで住宅ローンを利用する場合、月々の返済額を考慮した予算設定が重要です。事前にローン審査を受けて、借入可能額を確認することも大切です。

また、予期しない費用に備えて、予算に余裕を持たせておくと安心です。たとえば、地盤改良や追加工事が必要になることもあります。

予算が決まったら、次は希望するエリアで土地探しを始めます。土地は家づくりの基盤となるため、慎重に選びましょう。

【土地探しのポイント】

・交通アクセス:通勤・通学の利便性を考慮して、駅やバス停の近く、主要道路にアクセスしやすい場所を選びます。
・周辺施設:スーパー、学校、病院、公園など、生活に便利な施設が近くにあるかをチェックします。
・地域の将来性:今後の地域の発展性や治安など、将来的に住みやすいエリアかどうかをリサーチします。
・地盤や法律面の確認:土地の地盤が強いか、建築制限があるかなど、法的要件や建築に関する条件も確認します。

土地探しを進める際、不動産会社やインターネットの土地情報サイトを活用するのも効果的です。

土地が決まったら、次は家を建てるためのハウスメーカーや建築会社を選定します。自分たちの要望に合ったプランやデザイン、建築品質、予算内で建てられるかをチェックしましょう。

【選定のポイント】

・住宅のタイプやデザイン:自分たちの理想とする家のスタイル(モダン、和風、ナチュラルなど)に合ったメーカーを選ぶ
・品質とアフターサービス:施工品質やアフターサービスがしっかりしている会社を選ぶことが重要
・実績と評判:過去の施工実績や口コミを参考にすることで、信頼できる会社を選べる
・見積もりと費用の確認:複数の会社から見積もりを取り、サービス内容と費用のバランスを比較する

建築会社やハウスメーカーと打ち合わせを進め、設計プランを決定します。土地に最適な設計を提案してもらい、理想の家に向けて具体的なプランを作成します。

土地を購入した後、さまざまな手続きが必要です。購入契約を結ぶ際には、法律的な確認をしっかりと行いましょう。

1.土地契約の締結
2.住宅ローンの手続き
3.登記手続き
4.税金の支払い

不動産会社と土地の購入契約を結びます。契約書には土地の価格、引渡し時期、条件などが記載されています。土地購入資金や建築資金をローンで借りる場合、銀行やローン会社と契約手続きを進めます。ローン審査を通過した後、融資契約を締結します。

土地購入後の手続き

土地購入後、所有権移転登記を行い、土地の名義変更を行います。登記は司法書士が行う場合が多いです。登録免許税や不動産取得税などの税金が発生しますので、予め支払い準備をしておきます。

土地と建築会社が決まったら、実際に建築工事が始まります。工事が進む中で、完成を目指してさまざまな確認を行いながら進めます。

1.地盤調査と基礎工事:まずは地盤調査を行い、問題があれば地盤改良を実施。その後、基礎工事が始まる
2.内装・設備工事:内装やキッチン、バスルームなどの工事が進む
3.検査と最終確認工事が完成したら、建築会社と一緒に最終確認を行い、不具合がないかチェック

引き渡し後も、保証期間内に不具合があった場合は無料で修理してくれるアフターサービスがあります。細かい部分でも気になる点があれば、すぐに対応してもらいましょう。

建築工事開始から引き渡しまで

注文住宅を初めて建てる方にとって、土地探しと住宅設計の同時進行は、複雑で難しいと感じるかもしれません。しかし、両者を連携させることで、よりスムーズかつ効率的に理想の住まいを実現することができます。

土地探しと住宅設計を同時に行う理由は、以下の点が挙げられます。
・理想の住まいを具体的にイメージできる
・予算の把握がしやすい
・最適なプランを提案してもらえる
・時間的なロスを減らせる

土地の広さや形状、建物の規模によって、総費用が大きく変わります。両者を同時に検討することで、予算オーバーを防ぐことができます。

ハウスメーカーや設計事務所は、土地の特性に合わせて、より最適なプランを提案することができます。

できるだけ予算内で仕上げるためには、まず、土地代、建物代、諸経費などを含めた総予算を明確にしましょう。

そして、どうしても譲れない部分(例えば、広さ、デザイン、設備など)と、多少妥協できる部分を決めておきます。設計が進むにつれて、予算との差異が生じる可能性があります。定期的に見直しを行い、必要であれば調整しましょう。

照明器具、カーテン、外構工事など、オプション品は費用がかさむことが多いので、事前に予算を組み込んでおくと安心です。

予算オーバーを防ぐ方法

理想の土地を見つけたけど、この土地にはどんな家を建てられるだろう?そんなふうに思ったら、ぜひ私たち石井工務所にご相談ください。

狭い土地でも、その土地に合わせた最適なプランを提案させていただきます。プランや見積もりをお出しするところまでは無料ですから、一度相談にきていただければ、こんな感じで家が建つのかというイメージも湧きやすいと思います。

石井工務所では、全館冷暖房を標準装備した、高断熱・高気密の家を作り続けてまいりました。世界に一つの理想の家を、ぜひ私たちと一緒に作ってみませんか?

土地なしで注文住宅を建てる場合、土地探しから始めなくてはなりません。しかし、土地が見つかってから建築計画を立てるのでは、時間がかかりすぎてしまいます。

土地探しと並行してハウスメーカー探し、予算立て、ローンの準備などを始めます。同時に進めた方が、スムーズにことが進みます。

今回は土地探しやハウスメーカー選びのポイントなどもあわせてご紹介しました。理想の家を建てるために、初めてでわからないこともたくさんあると思いますが、わからないことはハウスメーカーに相談しながら進めていきましょう。

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