床下エアコンの電気代は高い?実例データで分かる目安と節約ポイント

床下エアコンの電気代は高い?実例データで分かる目安と節約ポイント

床下エアコンを検討しているとき、気になるのは電気代ではないでしょうか。暖房は、冬なら毎日使うものだからこそ、月々の光熱費が想像できないと、なかなか一歩が踏み出しにくいでしょう。

床下エアコンの電気代は、「床下エアコンだから高い、安い」と単純には言い切れません。家の断熱・気密などの性能、空気の流れを考えた設計、エアコンの選び方、そして日々の運転方法によって、同じ仕組みでも結果が大きく変わります。

そこで今回は、床下エアコンの基本と、石井工務所の住宅で床下エアコンを導入された施主様の光熱費データをもとに、光熱費の目安や季節ごとの傾向を分かりやすく解説します。床下エアコンの電気代が気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

床下エアコンは、床下の空間にエアコンの暖かい空気を送り込み、床面から家全体をじんわり暖める暖房の方法です。特定の部屋だけを暖めるというより、「家のどこにいても寒さを感じにくい状態」になるのが大きなメリットです。

ただし、床下エアコンは、床下の空気をうまく回すことで成り立ちます。そのため、家の断熱・気密などの性能や、空気の通り道を意識した設計が整っていることが前提です。

条件が合わないと、「思ったほど暖まらない」「設定温度を上げがちで床下エアコンの電気代がかさむ」といった差も出やすいところです。

床暖房との違いも整理しておきましょう。床暖房は、床そのものに熱を持たせて、床面から直接暖める方式です。どちらが優れているというより、求める暖かさの質や、住まいの性能・間取りとの相性、メンテナンスの考え方によって向き不向きが変わる、と捉えましょう。

石井工務所の住宅で床下エアコンを導入されたお客様の、実際の光熱費データを見てみましょう。

前提として、この表は2017〜2019年が「電気・ガス・石油の合計」、2021年以降が「オール電化」の光熱費データになっています。さらに2020年は途中で転居があり、2020年11月以降が、石井工務所の住宅で床下エアコンを導入した光熱費データです。

この実例データは「床下エアコンなら必ずこの金額になる」という断定の材料ではなく、どの季節に上がりやすいか、年によってどれくらい揺れることがあるかをつかむための目安として活用してください。

まずは年平均(平均欄)を見てみます。

2017〜2019年(電気・ガス・石油の合計)の年平均は、25,000円前後ですが、2021〜2023年(オール電化)の年平均は、2021年、2023年ともに20,000円を切っています。20,000円を超えた2022年でも、2017〜2019年の平均よりは低いです。

また2024年は1〜3月のデータのみで、平均が29,369円と高めに見えます。ただし、これは冬の高い時期だけの平均なので、冷暖房を使わない時期を考慮すれば、決して高くはないでしょう。

次に、月ごとの動きを見ていくと、イメージがぐっと具体的になります。

冬(1〜3月)は、どちらの暖房方法も、光熱費が上がりやすい傾向があります。特に2月は高くなりがちで、オール電化でも2022年2月は44,311円、2023年2月は44,104円と、電気・ガスと変わらなくなっています。

床下エアコンに限らず、暖房をしっかり使う季節は電気代が上がるため、冬にどこまで上がりうるかを知っておくことが大切です。全体的な傾向として、床下暖房にした後の方が、電気代が抑えられる傾向にあります。

一方で、夏は冷房を使う時期ではあるものの、冬ほど高くはなりません。もちろん猛暑で冷房を長時間使えば上がりますが、暖房期ほどの山にならないケースもある、というのがこの実例から読み取れます。

床下暖房=電気代が安くなるとはいいきれないため、電気代が高くなってしまうのはどういったケースなのかについて解説します。

床下エアコンの電気代が上がりやすい大きな原因のひとつが、家の中の熱が外へ逃げてしまうことです。暖かい空気をつくっても、壁や窓、すき間から熱がどんどん出ていくと、エアコンは追いかけるように運転し続けることになります。

このような場合は、まず「断熱」と「気密」をセットで考えることが大切です。床下エアコンは、とくに家全体の保温力が効きやすい設備なので、性能が整うほど電気代も安定しやすくなります。打ち合わせの段階では、断熱の考え方だけでなく、気密や施工品質をどう確保しているかも確認しておくと安心です。

断熱・気密が足りない(熱が逃げる)

床下エアコンは、使うエアコンの能力(サイズ)が合っているかどうかで、電気代も快適性も大きく変わります。

「この坪数ならこのエアコン」という決め方よりも、家の性能や間取り、空気の流れを踏まえて選定するのが基本です。実例(似た面積・似た暮らし方)を見ながら、選定の根拠を説明してもらえるとわかりやすいでしょう。

床下エアコンは、温度差を大きく作らないように運転した方が、電気代が安定します。反対に、朝夕だけ短時間でオンオフするなど、間欠運転が中心だと、立ち上げ時に負荷がかかりやすく、電気代が高くなりやすいです。

それならば、なるべく暖房をオンオフせずに、設定温度を低めにし、サーキュレーターなどで空気をやさしく動かして家全体を暖めることで、電気代を抑えられるケースもあります。

または、もし家にいない時間が長い、特定の部屋だけ暖めれば十分という場合は、部屋ごとの暖房の方が向いているかもしれません。

生活スタイルに合っていない

床下エアコンの電気代が気になると、どうしても「床暖房とどっちが安い?」「全館空調と比べてどう?」と、月々の金額で比べたくなります。もちろん電気代は大切ですが、暖房方式は暮らし方や家の性能で結果が変わりやすいため、金額だけで結論を出すと判断がブレやすいのが正直なところです。

そこで比較するときは、冷暖房費だけでなく、電気代を含むトータルのバランスで見るのがおすすめです。

暖房方式を比べるときは、次の4つをセットで整理すると、迷いが減ります。

【初期費用】
・導入にどれくらい費用がかかるか
・工事の規模や、建築計画への影響がどの程度あるか

【ランニング(光熱費)】
・冬のピークがどのくらいになりやすいか
・つけっぱなし運用が前提か、時間帯運用が向くか
・家の性能や暮らし方で、上下の幅がどれくらい出やすいか

【快適性(体感)】
・足元の暖かさ、温度ムラの少なさ
・乾燥しやすさ、風を感じやすいかどうか
・生活動線(脱衣所や廊下)まで快適にしたいか

比較の基本は「初期費用+ランニング+快適性+メンテ性」

【メンテナンス性(手入れ・更新)】
・掃除や点検のしやすさ
・いずれ交換が必要になったときの考え方(費用だけでなく手間も含む)

こうして見ると、たとえば「多少電気代がかかっても、足元が直接暖まる方がいい」「更新やメンテのしやすさを重視したい」など、自分にとっての優先順位が見えてくるでしょう。

ここでは、電気代だけではなく、判断のヒントになる特徴を整理します。

【床暖房】
・床そのものが暖まるので、足元の体感が心地よいと感じやすい
・一方で、導入コストやメンテナンスなどは計画段階で整理しておきたい

【壁掛けエアコン(部屋ごとの暖房)】
・導入しやすく、部分的に暖めたい暮らしに合いやすい
・ただし部屋ごとの温度差が出やすく、廊下や洗面室が寒いと感じるケースもある

暖房方式ごとの特徴から適したものを選ぶ

【全館空調】
・家全体を一括で管理でき、温度ムラを減らしやすい
・その分、初期費用やメンテナンスの考え方、運用スタイルとの相性を丁寧に確認したい

【床下エアコン】
・足元が冷えにくく、家全体の温度差を小さくしやすい
・効果や電気代は「家の性能と設計、運用」で差が出やすいので、実例とセットで検討すると安心

床下エアコンは、ただエアコンを床下に付ければうまくいく、という設備ではありません。暖かい空気を無理なく家全体に回し、その状態を保てるだけの土台が必要です。

その土台になるのが、断熱・気密などの住宅性能と、空気の流れを考えた設計です。床下エアコンを活かすカギは、設備そのものよりも、家全体をどう作るかにあるのです。

石井工務所の注文住宅は、断熱材だけでなく、窓のサッシ、ドアにもこだわり、高断熱・高気密を実現。床下エアコン1台で1年中快適に過ごせます。家中のどこにいても、暑さ・寒さに悩まされることはありません。

今回ご紹介した実例のように、床下エアコンを導入したことによって電気代が下がるのは、高断熱・高気密な住宅だからこそ。これから家を建てる上で床下エアコンを検討したいという方は、ぜひ一度、石井工務所にご相談ください。

床下エアコンの電気代は、「床下エアコンだから高い」「これなら必ず安い」と決めつけられるものではありません。家の断熱・気密などの性能、空気の流れを考えた設計、エアコンの選び方、そして日々の運転方法によって、光熱費の出方は大きく変わります。

今回の実例データからは、年平均との差や季節ごとの山谷など、現実的な目安感をつかむことができました。特に冬は暖房負荷が高くなりやすい一方で、中間期は落ち着きやすいなど、年間を通したイメージを持つことが大切です。ただし光熱費は、家族人数や在宅時間、電気料金単価の変動でも上下するため、あくまで目安として見てください。

床下エアコンは、「家のどこにいても過ごしやすい」心地よさがあります。気になる方は、ぜひ一度、石井工務所にご相談ください。

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