注文住宅について考えていると、部屋数の問題が出てくると思います。
部屋数は家族構成に合わせて計画する必要がありますが、いくつあれば良いのか分からないですよね。
そこで今回は、部屋数の決め方と間取りを考えるポイントについてご紹介します。
□家族構成別の部屋数について
まずは、1人暮らしの場合です。
こちらの場合、学校や仕事に行っていると、平日は家に帰って寝るだけになることが多いですよね。
特に、学生や社会人になりたての方は1Rか1Kで十分でしょう。
次は、夫婦やカップルの2人暮らしの場合です。
こちらの場合は、収入によって変わりますが、1LDKから3LDKが目安でしょう。
子どもが生まれることを考えて、子ども部屋を確保しておくと良さそうですね。
次は、子どもがいる夫婦の場合です。
こちらの場合は、子どもの年齢によって大きく変わるでしょう。
子どもが小学校低学年であれば、専用の部屋は必要ないかもしれません。
しかし、高学年以上の場合は、専用の部屋があった方が良いです。
子ども部屋は少し狭くても問題ないため、部屋自体の確保を優先しましょう。
次は、両親と住む2世帯の場合です。
こちらの場合は、最低限共用のリビングとキッチンが必要です。
予備の部屋を複数用意しても良いでしょう。
生活時間が合わない場合は、2世帯住宅も検討してください。
最後は、3世帯の場合です。
こちらの場合は、4LDK以上がおすすめです。
かなり人数が多いため、広いスペースを確保しておいた方が便利でしょう。
□家族構成以外で必要な部屋数はどうやって決めるのか
まず、ライフスタイルに合わせて決める方法があります。
ライフスタイルによっては、追加で部屋が必要になる場合があるでしょう。
例えば、ワークスペースや収納部屋、ゲストルームなどです。
状況に応じて、どれだけの部屋が必要なのか考えると良いでしょう。
特に、コロナ禍で暮らす上で在宅勤務される方が増えています。
そのため、家にワークスペースが欲しくなった方も多いと思います。
家事の合間に仕事をしたり、家族と過ごしながら作業をしたりなどといったことであれば、リビングにパソコンを置けるカウンターがあれば十分でしょう。
また、在宅勤務がメインの方やオンラインで頻繁に会議を行う方は、狭くてもワークスペースを確保した個室を作ることをおすすめします。
もう1つの方法は、将来を見据えてプランニングする方法です。
マイホームの購入は、「一生に一度の大きな買い物」と言われています。
そのため、頻繁に住み替えできません。
そこで、今のライフスタイルに合わせて間取りを決めることも大事ですが、将来を見据えてプランニングすることで、より長く住めるようになります。
例えば、お子さんがいるご家庭では、子どもの成長や独立までを見据えた上でどのような間取りにするか決めると良いでしょう。
大きめの部屋を作ると、子どもが小さいうちは広々とした空間で遊べます。
その部屋の広さにもよりますが、子どもの成長をきっかけに間仕切りを入れると、いくつかの個室が作れます。
子どもが成長して家を出たら、夫婦の趣味の部屋として活用すると有効的でしょう。
このように、将来の活用方法を考えておくと、より長く暮らしやすい間取りになります。
□部屋の数での失敗例とは
設計当時にお子さんが小さいと、子ども部屋について考えるのは難しいでしょう。
家族全員で同じ部屋で寝ていたり、子どもの遊び場がリビングだったり、常にお子さんの様子がうかがえる間取りにお住まいだと、より考えにくくなります。
例えば、建坪15坪の狭小住宅にお住まいのご家庭では、特に9畳のスペースをどう分けるかが難しく、その分け方もさまざまでした。
9畳の部屋を1つ作るか、収納を確保した4.5畳分の個室を2つ作るかという選択肢です。
このご家庭のお子さんは2人とも男の子だったことから、1つの部屋を作ることを選ばれました。
この場合、扉やクーラーをそれぞれ1つ設置したので、予算の削減にもつながりました。
また、子どもの独立を機に家を建て替えるご夫婦も多く、老後のことを考えて同じ寝室を設けられる方もいらっしゃいます。
しかし、就寝の際に旦那さんのいびきが気になったり、奥さんの歯ぎしりが気になったりなど、お互いが快適に眠れないこともあるでしょう。
そこで、間仕切りを採用することで、それぞれのプライベート空間を確保できます。
この際に注意したいのが、その間仕切りをゆるくしすぎないことです。
ゆるくしすぎると、音が筒抜けになってしまう可能性があります。
音漏れを気にする方は、そちらを優先して部屋を分けることをおすすめします。
一方で、部屋を増やしすぎるのも、ものが増えるといった原因になってしまいます。
結婚後に家を購入する場合、将来の子どもの人数や両親との暮らしを考慮して、余裕のある部屋数を作ることもあるでしょう。
しかし、余裕を持たせすぎると使わない部屋が出てきてしまいます。
そうなると、物置になってしまい、どこに何を置いたのか把握できなくなります。
部屋数に余裕を持たせることも大切ですが、本当に必要なのかをもう一度確認すると良いでしょう。
□間取りを考えるポイントについて
使い勝手の良い、快適な住まいを実現するためには間取りをしっかりと計画する必要があります。
ここからは3つのポイントを紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
1つ目は、採光です。
1日の中でどの方角・位置の日当たりが良いのかを確認しましょう。
2つ目は、風通しです。
風をうまく取り込むためには、窓を2カ所以上設置すること、高い位置と低い位置に設置すること、
窓の種類を意識することが大切です。
3つ目は、生活動線です。
生活動線がすっきりと整理されていれば、快適な生活を送れるでしょう。
また、家事動線も整理してあると、家事の負担を減らせます。
□注文住宅の間取りを決める際は収納が大切!
マイホームを持つまでには、プランニングから建築まで多くの時間を費やします。
今後、より長く住み続けるために、後悔はしたくないことでしょう。
注文住宅を検討される方の中で、部屋の広さや生活動線は十分に考慮しても、収納量で後悔する方は少なくありません。
この「収納不足」は、昭和時代から言われ続けていますが、一向に改善されていません。
その理由は、家を建てる際にどなたでも気にする「予算」に関係しているからです。
理想に近づけようと要望を取り入れすぎると、予算オーバーになってしまいます。
しかし、その際に部屋数を減らしたり、部屋を狭くしたりすることを優先する方はほとんどいません。
多くの方が収納量を減らして減額し、予算オーバーに対処してしまうのです。
そのため、住み始めてから収納が足りないといったことが起こってしまいます。
なお、キッチンのような住宅設備で減額することは簡単ではありません。
予算も重要な項目ですが、他に減額要素がないかしっかりと話し合うと良いでしょう。
特に、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭は、多めの収納計画を立てることが大切です。
親世代が小学生であったころよりも教科書や配布物、習い事の数が増加傾向にあります。
「新築のときよりものは増える」ということを踏まえて、失敗のない収納計画を立てましょう。
後悔しないためにも、予算と収納のバランスを常に頭の片隅に置いておくことをおすすめします。
□まとめ
今回は、部屋数の決め方と間取りを考えるポイントについてご紹介しました。
家族構成別のおすすめの部屋数もご理解いただけたでしょうか。
また、間取りを考える際は、採光や風通し、生活動線に気をつけ、十分な収納量を確保しましょう。
伊奈町・白岡市・久喜市周辺で注文住宅のことでお困りの方は、当社までご連絡ください。