注文住宅で屋上設置の後悔しないためのポイントは?メリットデメリットを含めてご紹介

注文住宅に屋上を作ろうか迷われている方はいらっしゃいませんか。
屋上の設置で後悔されている方もいらっしゃるため、設置する際は屋上を造るメリットや注意点を押さえたうえで
意思決定するのが良いでしょう。
そこで今回は、屋上を造るメリットや注意点をご紹介します。

 

□住宅の屋上4タイプをご紹介!

注文住宅に屋上を設置するか否か決めるためには、まずは屋上の種類について知る必要があります。
住宅の屋上には、以下の4つのタイプがあります。

1.全面屋上かつ、ペントハウスを通って入るタイプ
2.屋根の一部が屋上かつ、ペントハウスを通って入るタイプ
3.屋外階段から入るタイプ
4.隣接する居室から入るタイプ

ここでは、それぞれのタイプの特徴についてご紹介します。

1.全面が屋上で、ペントハウスを通って入るタイプ
室内から入るタイプの屋上の場合、ペントハウス(小屋)を設置することが多いです。
ペントハウスは、建築面積の8分の1まで、かつ高さは5m以下という様に定められています。
屋上自体は容積率に算入されないため、全面を屋上にすることも可能な一方で、ペントハウスの位置や手すり形状によっては高さに制限がかかることもあります。

2.屋根の一部が屋上で、ペントハウスを通って入るタイプ
先程ご説明した通り、敷地の形状によっては高さ制限がかかり、全面を屋上にできないこともあります。
そんなときは、一部を屋根に、残りを屋上にすることで解決できます。
他にも、コストを削減したい、屋根に太陽光パネルを付けたい、といった理由で一部のみ屋上にするという場合もあります。

3.屋外階段から入るタイプ
室内でなく、屋外に設置した階段を使って入るタイプの屋上もあります。
こちらはペントハウスを建てるよりコストが高くなるものの、プライベート空間を経由せずに屋上にアクセスできることにメリットを感じる方も多いです。
また、ペントハウスがないため、高さ制限の影響を受けにくいかつ、面積も広く使えるという利点もあります。

4.隣接する居室から入るタイプ
ペントハウスではなく、隣接する居室から入るタイプの屋上もあります。
このタイプは、ルーフバルコニーや屋上テラスなどとも呼ばれます。
居室とつながっているので、セカンドリビングのように使えるのも魅力のひとつです。
しかし、排水をしっかりしなければ屋上部分に雨水が溜まり室内まで浸入する危険があるため注意が必要です。

 

□屋上を造るメリット

屋上を造ることの良さはなんといっても屋外でありながらプライベートな空間を確保できることでしょう。
外の景色を眺めるのが好きな方であれば、一度はプライベートな空間でゆったりと景色を眺めたいと思われるのではないでしょうか。
近場に花火大会のスポットがあれば、自宅にいながらでも花火大会を満喫できます。

もちろん屋上の活用法は他にもたくさんあります。
ここでは、具体的に以下の3つの活用方法についてご紹介します。
・子供の遊び場
・家庭菜園
・布団などを干す

まずは、子供の遊び場として屋上を利用することです。
夏場であればビニールプールを設置して、人目を気にせず遊べます。

また、屋上を家庭菜園にするのも楽しいかと思われます。
敷地に余裕がなく庭が作れない場合でも、屋上があれば家庭菜園を楽しめます。
ただし、大量に土を使用する場合は、屋上専用の軽量土を利用した方が良いでしょう。

他にも、広いスペースを利用して布団などの大きな洗濯物を干す場所としても利用できます。

このように、屋上の利用方法はたくさんあります。
お好きな使い方を模索してみてください。

 

□屋上のデメリット

上記のようにメリットの沢山ある屋上ですが、残念ながらデメリットもあります。
ここでは、以下の4つのデメリットについて解説します。

・家の本体価格が高い(特に雪の多い地域)
・雨漏りを防ぐために、定期的な防水工事が必要
・落下防止やプライバシーに配慮した工夫が必要
・安全に使用するために、こまめな手入れとメンテナンスが必要

まずは、家の本体価格が高くなりやすいことです。
屋上のある家を建てる際には、屋上にかかる負荷を考慮し、強度の高い家づくりをする必要があります。
特に雪の多い地域では、雪が積もることも想定して対策する必要があります。
他にも、屋上の防水工事に加え、手すりや排水設備の設置が必要となるため、屋上のない家と比較して建築費用が高くなりやすい傾向にあります。

次に、雨漏りを防ぐために、定期的な防水工事が必要なことです。
屋上をつくる場合、屋根の形状は「陸屋根」と呼ばれる、傾斜の少ない屋根になります。
しかし陸屋根は傾斜が少ないため、雨を排水するという役割を果たせません。
そのため、雨に弱く、雨漏りのリスクも高いといえます。
雨や雪による雨漏りを防ぐためには、およそ10年に1度のペースで、定期的な防水工事をする必要があります。

他にも、落下防止やプライバシーに配慮した工夫が必要なことが挙げられます。
屋上を安全・安心に利用するためには、落下防止やプライバシーへの配慮も欠かせません。
落下防止のためには、フェンスや柵を設置するのはもちろん、小さな子どもが一人で登ってしまうことのないよう配慮する必要があります。
また、周囲に自宅の屋上よりも高い家がある場合には、プライバシーも考慮する必要があります。
上からの視線対策としては、タープやオーニングテントを、横からの視線対策には、ラティス(木製の格子状に組まれた柵のこと)を利用するのがおすすめです。

最後に、屋上を安全に使用するために、こまめな手入れや定期的なメンテナンスが必要になることが挙げられます。
例えば、排水溝にゴミや落ち葉が溜まったままだと雨漏りのリスクが高くなるため、こまめな掃除が必要です。
他にも、フェンスや柵を設置している場合は、傷みや劣化が進んでいる部分がないか定期的に確認しましょう。

□屋上を造る際の注意点

先ほど屋上を造るメリットを述べてきましたが、それを踏まえたうえで再度屋上の必要性を見極める必要があります。
ちょっと興味を持ったぐらいの気持ちで造ってしまうと後悔する可能性が高いでしょう。
自分の求めていることは屋上でないと実現できないのか、また実際に屋上を造ったらどう普段利用するのかなどを頭でイメージしながら造るかどうか決断してください。

先ほども少しご説明しましたが、屋上を造る際には、具体的に、以下のようなメンテナンスが必要です。
1.防水補修を行う
2.掃除を行う
3.事故を防ぐために定期的に手すりや柵の状態を確認

1.防水補修を行う
屋上を造るうえで忘れてはならないのは、防水層のメンテナンスです。
屋上の雨水を処理するには防水層が必要不可欠です。
防水機能は経年劣化によりいずれは低下していくので、定期的にひび割れや捲れなどの損傷が発生していないか確認しておく必要があります。

2.掃除を行う
快適な屋上空間を長持ちさせるためには、日々の掃除も大切です。
もしも、屋上の排水溝に枯れ葉やごみが詰まっている状態が長く続けば、屋上の水はけが悪くなり雨漏りにつながることも。
特に台風の後などは、屋上にごみが溜まりやすくなります。
天候に合わせて、暴風で屋上のものが飛んだり破損したりしないような対策を取るとともに、台風の後はしっかり掃除を行いましょう。

3.事故を防ぐために定期的に手すりや柵の状態を確認
屋上は常に雨風や紫外線にさらされる場所であるため、気づかないうちに手すりや柵が劣化していることも少なくありません。
このような屋上の手すりや柵の劣化は、大きな事故につながるリスクがあります。
定期的に手すりや柵の状態をチェックして、劣化や破損がないか確認をし、必要に応じてメンテナンスを行いましょう。

これらの注意点を考慮したうえで、屋上を造る際はきちんと実績のある業者を選ぶようにしましょう。

 

□まとめ

今回は、屋上を造るメリットやデメリット、注意点をご紹介しました。
屋上を造る際は、本当に自宅に必要なのかを見極めたうえで意思決定する必要があります。
そして、防水工事や落下防止といった屋上を造るうえで最低限必要な部分もしっかりと設計してもらえる業者に依頼するのが良いでしょう。

当社は蓮田市で注文住宅の販売やリフォーム事業を手がけております。
住宅に関するお問い合わせがございましたら、当社までお気軽にご相談ください。

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