省エネ基準適合住宅はいつから義務化?省エネ住宅の基準も紹介!

省エネ基準適合住宅はいつから義務化?省エネ住宅の基準も紹介!

2025年からの省エネ基準適合住宅の義務化は、将来的なコスト削減と環境への配慮を実現するための大きな転換点といえるでしょう。
新築住宅を検討する際には、この新しい省エネ基準を理解し、最適な住宅を選ぶことが重要になります。
この記事では、2025年からの省エネ基準適合住宅について、詳細な情報と選択のポイントを提供することで、将来にわたって快適で持続可能な住まいを実現するお手伝いをさせていただきます。

 

□省エネ基準適合住宅の義務化はいつから?

2025年4月以降に建築確認申請を行う新築住宅には、省エネ基準適合が義務化されます。

1:省エネ基準適合住宅の義務化の背景

2025年からの省エネ基準適合住宅の義務化は、国が掲げる「2050年カーボンニュートラル」という目標達成に向けて、住宅部門における温室効果ガス排出量削減を加速させるための重要な取り組みです。

地球温暖化は、私たちの生活基盤を脅かす深刻な問題として、世界共通の課題となっています。
日本政府は、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするという目標を掲げ、その実現に向けた取り組みを加速させています。
住宅部門は、日本の温室効果ガス排出量の約15%を占めており、その削減はカーボンニュートラル達成に不可欠です。
そのため、住宅のエネルギー効率を大幅に向上させることが求められ、2025年からの省エネ基準適合住宅の義務化が導入されたのです。

2:省エネ基準適合住宅の義務化の影響

2025年以降、すべての新築住宅が省エネ基準を満たす必要があります。
これは、建築業者にとって、省エネ性能の高い住宅を設計・施工するための技術革新やコスト管理が求められることを意味します。
また、住宅購入者にとっても、省エネ基準適合住宅の選択肢が増える一方で、価格や性能面での比較検討が重要になります。

3:省エネ基準適合住宅のメリット

省エネ基準適合住宅には、環境保護だけでなく、住宅購入者にとっても多くのメリットがあります。

・光熱費の削減
省エネ性能が高い住宅は、冷暖房や給湯に必要なエネルギー消費量が少なく、光熱費を大幅に削減できます。

・快適な住環境
断熱性能の高い住宅は、冬は暖かく、夏は涼しい快適な住環境を実現します。

・資産価値の向上
省エネ性能が高い住宅は、環境意識の高い人々にとって魅力的であり、資産価値の向上につながります。

・地球環境への貢献
省エネ住宅は、温室効果ガスの排出量を削減し、地球環境保全に貢献します。

 

□省エネ住宅の基準とその評価方法

省エネ基準適合住宅は、一次エネルギー消費量と外皮性能の2つの指標によって評価され、一定の基準を満たす必要があります。

1:一次エネルギー消費量

一次エネルギー消費量は、住宅が利用するエネルギーの総消費量を示す指標です。
住宅の暖房・冷房、給湯、照明、換気、その他設備など、すべてのエネルギー消費を考慮して計算されます。
省エネ基準では、この一次エネルギー消費量が基準値以下であることが求められます。
基準値は、住宅の規模や地域気候などを考慮して設定され、数値が低いほど省エネ性能が高いことを示します。

2:外皮性能

外皮性能は、建物の断熱性や日射遮蔽性能を表す指標です。
外皮性能には、UA値(外皮平均熱貫流率)とηAC値(平均日射熱取得率)の2つの指標があります。
UA値は、建物の熱が外部に逃げる量を示し、数値が低いほど断熱性能が高いことを示します。
ηAC値は、建物の窓や壁から入る日射熱の量を示し、数値が低いほど日射遮蔽性能が高いことを示します。
省エネ基準では、UA値とηAC値が地域ごとに定められた基準値以下であることが求められます。

3:省エネ基準の評価方法

省エネ基準の適合性評価は、建築確認申請時に実施されます。
建築業者は、住宅の設計図面や仕様書に基づいて、一次エネルギー消費量や外皮性能を計算し、省エネ基準に適合していることを証明する必要があります。
評価方法は、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律に基づき、国土交通省が定めた計算方法に従います。

 

□省エネ基準を満たす住宅タイプとその特徴

1:ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)

ZEHは、年間のエネルギー消費量を実質ゼロにすることを目指した住宅です。
太陽光発電システムや高効率な設備を導入し、エネルギー消費量を大幅に削減するとともに、再生可能エネルギーを最大限に活用することで、エネルギー自給自足を実現します。

2:低炭素住宅

低炭素住宅は、ZEHよりも省エネ性能が低いものの、通常の省エネ住宅よりも二酸化炭素排出量を削減することを目指した住宅です。
高断熱性能や高効率な設備を導入することで、エネルギー消費量を抑え、CO2排出量を削減します。

3:スマートハウス

スマートハウスは、IoT技術を活用して、住宅のエネルギー消費量や温度などを効率的に管理する住宅です。
太陽光発電システムや蓄電池などを連携させ、エネルギーの創出・蓄積・消費を最適化するシステムを導入することで、省エネ性能を高め、電気料金の削減にも貢献します。

4:長期優良住宅

長期優良住宅は、構造躯体の耐久性、耐震性、省エネルギー性能、維持管理の容易さなどの基準を満たした住宅です。
長期にわたって快適に安心して住めることを目指しており、省エネ性能も高いことが特徴です。

5:LCCM住宅

LCCM住宅は、Life Cycle Cost Management(ライフサイクルコストマネジメント)の略で、建築から解体までの期間でエネルギー消費量を創出量よりも少なくすることを目指した住宅です。
省エネ性能はもちろん、建材の選定や施工方法にも工夫を凝らし、環境負荷の低減とライフサイクルコストの削減を実現します。

6:性能向上計画認定住宅

性能向上計画認定住宅は、国土交通省が定める「性能向上計画」に基づき、省エネ基準よりも高い基準を満たすことを目指した住宅です。
住宅性能の向上を図り、省エネ性能、耐震性能、耐久性などを高めることで、より快適で安全な住まいを実現します。

 

□まとめ

2025年から省エネ基準適合住宅の義務化が始まり、すべての新築住宅において省エネ性能が求められる時代が到来しました。
省エネ基準適合住宅は、地球環境への貢献だけでなく、光熱費削減や快適な住環境など、住む人にとっても多くのメリットがあります。
省エネ基準適合住宅には、ZEH、低炭素住宅、スマートハウスなど、さまざまなタイプがあり、それぞれの住宅タイプは性能や特徴が異なります。
住宅の価格や性能、ライフスタイルなどを考慮して、適切な住宅タイプを選ぶことが重要です。

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