注文住宅のこだわりで後悔しないために|失敗しない優先順位の付け方

注文住宅のこだわりで後悔しないために|失敗しない優先順位の付け方

注文住宅を考え始めると、「リビングは広くしたい」「収納もたっぷり欲しい」と、こだわりたいことが次々に出てきます。しかし、ただ理想だけを詰め込むと、住んでから「こんなはずではなかった」と後悔してしまうこともあります。

大切なのは、見た目のデザインだけでなく、毎日の暮らしを思い浮かべながら、「どこにどれだけこだわるか」の優先順位を決めていくことです。

そこで今回は、注文住宅のこだわりを、間取り・動線・収納などの暮らしやすさの視点から整理しつつ、こだわりすぎて失敗しないためのコツについて解説します。理想のマイホームづくりの参考にしてみてください。

家は見た目も大事ですが、なによりも、暮らしやすさが大事です。

注文住宅というと、おしゃれな外観やデザイン性の高い内装を思い浮かべる方が多いかもしれません。けれど、本当に大切なのは「そこでどんな毎日を過ごしたいか」です。

朝起きてから夜寝るまでの動き方をイメージしてみると、「ここはこうだったら便利なのに」というポイントが見えてくるでしょう。

たとえば、洗濯機のそばに物干しスペースやファミリークローゼットがあれば、洗う・干す・しまうが一か所で完結します。こうした「暮らしやすさ」を支えるのが、間取りや動線、収納、設備のこだわりです。

住まいづくりでは、内外装のデザインと、建物そのものの性能とのバランスも大切なポイントです。開放感のある大きな窓や吹き抜け、勾配天井などは、リビングをおしゃれに見せてくれる人気のこだわりですが、その分、断熱性や冷暖房効率に影響することもあります。

【お客さまの声】
「おしゃれな外観が良い」と南欧風の作りにしたお客様。見た目はヨーロピアンですが、実は木造建築。しかも耐震等級3で地震にも強い家なので、大変満足されています。理想を実現しつつ、暮らしやすい家にするには、おしゃれと性能のバランスが重要だとわかります。

お客さまの声:https://ishiicorp.co.jp/voice/

デザイン性と住宅性能のバランスをどう取るか

注文住宅の打ち合わせを進めていくと、あれもこれもと夢がふくらみ、気づけば予算オーバーになってしまうことがあります。そこで大事になるのが、あらかじめ「こだわる部分」と「あえてこだわりすぎない部分」をはっきりさせておくことです。

また、今の暮らしだけで決めるのではなく、子どもの成長やライフスタイルの変化も見据えて優先順位をつけることが大切です。数年先をイメージしながら、絶対にゆずれない部分を線引きしておくと、打ち合わせの途中で迷いにくくなり、納得のいく家づくりにつながります。

予算の中で「こだわる部分」と「あえてこだわらない部分」を決める

では、どこにこだわれば暮らしやすくなるのでしょうか。間取りや動線から考えてみます。

注文住宅の間取りを考えるときは、図面ではなく「暮らし方」からスタートするのがおすすめです。

朝起きてから寝るまで、家族が家の中をどう動くのかを、頭の中でなぞってみましょう。

寝室から洗面所へ移動し、着替えてキッチン・ダイニングへ向かうまでの流れがスムーズだと、それだけで朝のストレスが減ります。帰ってきた時も、コートを掛ける、荷物を置く…といった一連の動きが、なるべく少ない歩数で完結する配置にしておくと、日々の小さな面倒を減らせます。

間取り図にペンで線を引くように、「ここからここへ、何回往復するか」をイメージしてみると、暮らしやすさの差がはっきり見えてきます。

生活動線・家事動線をイメージして間取りを検討する

間取りを考えるうえでよく悩むのが、「どこを家の中心にするか」というテーマです。
家族が集まるリビングを広くとるのか、それともキッチンや洗面まわりなど家事スペースを優先するのかは、ライフスタイルによって正解が変わります。

たとえば、小さなお子さんがいるご家庭であれば、リビングを家の真ん中に配置し、キッチンから子どもの様子が見えるようにしておくと安心です。

一方、共働きで家事時間をできるだけ短くしたい場合は、キッチン・洗面・ランドリースペースをまとめて「家事ゾーン」として計画し、その周囲にダイニングやファミリークローゼットを配置する方法もあります。

【お客さまの声】
リビングが広くて開放的なので、息子の友達がよく遊びに来ます。床は足触りがやさしく、自然の木の歩行感がとても気に入っています。

お客さまの声:https://ishiicorp.co.jp/voice/

暮らしやすさを左右する大きなポイントが、収納計画です。収納は「量」だけでなく、「場所」と「使い方」がとても大切です。

まず意識したいのは、「モノが発生する場所のすぐ近くに収納をつくる」という考え方です。

たとえば玄関まわりであれば、靴だけでなく、アウトドア用品、ベビーカー、部活の道具、雨具など、外で使うものが集まりやすい場所です。シューズクロークや土間収納を設けておくと、リビングに持ち込まずにすっきり片づけられます。

ただし、収納を増やしすぎると、その分だけ部屋の広さが削られてしまいます。
「なんとなく収納」をあちこちに増やすのではなく、「ここに何を入れるのか」「どれくらいの量があるのか」を具体的にイメージしながら、必要なスペースを計画していくことが大切です。

玄関収納・パントリー・ファミリークローゼットなど収納計画の考え方

こだわり、夢、理想をあれこれ詰め込みたくなってしまうものですが、ここは「引き算」も大切です。無駄を省いて失敗しないコツについて解説します。

注文住宅の間取りを考えるとき、雑誌やSNSで見かけた素敵な事例に心を奪われがちです。
吹き抜け、リビング階段、大きな窓、スキップフロア…どれも魅力的ですが、「自分たちの暮らしに合うかどうか」は、また別の話です。

たとえば、スキップフロアはおしゃれですが、その分だけ段差や天井高の制約が増え、家具の配置が難しくなることもあります。

おしゃれな間取りやデザインを取り入れるときは、「そこでどんな時間を過ごすのか」「季節や時間帯によってどう感じそうか」を一度立ち止まってイメージしてみましょう。

こだわりポイントをどんどん足していくと、気づかないうちに予算がふくらんでしまいます。

そこでおすすめなのが、あらかじめ「予算のなかで絶対に優先したいもの」を三つほどに絞っておくことです。たとえば、

・断熱性能と窓まわりにはしっかりお金をかける
・リビングとキッチンは広さと使い勝手を最優先
・収納は必要な場所に必要なだけ、造作は最低限にする

といった具合に、軸を決めておきます。そのうえで、内装材や設備のグレードは、標準仕様の中から工夫して選ぶ方法もありますし、将来的にリフォームしやすい部分は一旦抑えめにするという考え方もありです。

また、最初の段階で「これ以上は出せない」という上限を担当者と共有しておくと、提案内容も自然と現実的な範囲に絞られてきます。

広さ・設備・デザインの欲張りすぎで予算オーバーにならない工夫

雑誌やインターネットで見かける素敵な住宅事例は、必ずしも自分の建てる地域や敷地条件に合っているとは限りません。

たとえば、年間を通して温暖で湿度の低い地域のプランを、そのまま雪の多いエリアや夏の暑さが厳しい地域に当てはめてしまうと、暑さ寒さのストレスが大きくなってしまいます。

また、敷地の方位や周りの建物との関係も重要です。南側に大きな窓を計画したものの、隣家が近くて日が入りにくかったり、道路からの視線が気になって常にカーテンを閉めっぱなしになってしまったりするケースもあります。

理想のイメージを大切にしつつも、「この土地で」「この方角で」「この周辺環境だからこそ、どう計画するか」という視点を持つことが大切です。

家を初めて建てるとき、迷ったら、小さなことでもパートナーに相談することが大切です。専門家の意見を取り入れながら、こだわりの住宅を実現していきましょう。

「こんな家にしたい」という思いがあっても、言葉だけで伝えるのは意外とむずかしいものです。
そこでおすすめなのが、打ち合わせの前に「こだわりリスト」と「イメージ写真」を用意しておくことです。

こだわりリストには、

・必ず実現したいこと(最優先)
・できれば取り入れたいこと(予算次第)
・迷っていること(プロの意見を聞きたい)

のようにランク分けをして書いておくと、担当者も優先順位をつけて提案しやすくなります。

あわせて、雑誌の切り抜きやSNSで保存した写真など、「好きだな」と感じた外観・内装・キッチン・収納の写真を集めておきましょう。色味や素材感、全体の雰囲気など、言葉にしにくい部分もビジュアルで共有できると、「思っていた感じと違った」というズレを減らすことができます。

石井工務所では、「こんな家がいい!」とお客様のイメージを伺いながら形にしていきます。スペイン好きなお客様からお話を伺った時は、「La Casa Bianca(白い家)」というイメージでまとめさせていただきました。スペインシックな外壁で、思い描いた通りの家になったとご満足いただいております。

こだわりリストとイメージ写真で「やりたいこと」を具体的に共有する

図面だけでは、実際の広さや高さ、光の入り方まではなかなかイメージしにくいものです。

そこで、モデルハウスや完成見学会を活用して、できるだけ多くの実例を体感しておくと安心です。

見学するときは、「なんとなく見る」のではなく、少し視点を決めてチェックしてみましょう。

・リビングは何畳で、どれくらいの広さに感じるか
・天井の高さや吹き抜けが、音や温度にどう影響していそうか
・窓の位置や大きさで、どのくらい明るさ・開放感が違うか

気になった点はメモをしたり、許可をもらって写真を撮ったりしておくと、後からプランを検討するときの参考になります。「ここは好き」「ここは自分たちには合わなそう」と感じたことを、次の打ち合わせで担当者に伝えることで、より自分たちにフィットした提案につなげることができます。

モデルハウスや完成見学会で実例の空間・設備を体感してチェックする

家づくりの進め方や考え方は、建築会社や工務店によって少しずつ違います。
同じような要望を伝えても、提案される間取りや仕様、見積りの内容には差が出てきますので、最初の段階では一社に絞り込まず、いくつかの会社に相談してみるのも一つの方法です。

無料相談やプラン提案を受けるときは、

・自分たちのこだわりをどれくらい汲み取ってくれているか
・設計だけでなく、構造や断熱、耐震性についても説明してくれるか
・予算の上限を伝えたうえで、現実的な提案になっているか

といった点を意識しながら比較してみましょう。「できません」と否定するだけでなく、代わりの案や優先順位のつけ方を一緒に考えてくれるかどうかも、大事なチェックポイントです。

こだわりのある注文住宅を建てたいと思っても、「やりたいことが多すぎて、どうまとめればいいのか分からない」と迷ってしまう方も多いものです。そんなときは、日々の暮らし方や家事の流れまでていねいに聞き取ってくれるパートナーがいると安心です。

石井工務所では、間取りや動線、収納計画といった暮らしやすさの部分はもちろん、断熱性や耐震性などの住宅性能、将来のメンテナンス性まで含めてトータルでご提案しています。「リビングはこう使いたい」「キッチンのパントリーはこれくらい欲しい」など、小さなご希望も遠慮なくお話しください。

土地の形状や周辺環境、建築エリアの気候条件も踏まえながら、デザインと性能、予算のバランスをととのえていくのが、石井工務所の家づくりです。「自分たちのこだわりがうまく伝わるか不安」という方も、ぜひ一度ご相談ください。

注文住宅のこだわりと聞くと、ついおしゃれな内装や外観に目が行きがちですが、本当に大切なのは「ここでどんな毎日を過ごしたいか」という視点です。

同時に、予算の中で「ここだけは外せない部分」と「あえてこだわりすぎない部分」をはっきりさせておくことで、打ち合わせの途中で迷いにくくなり、納得のいく選択がしやすくなります。

家族のライフスタイルやこれからの暮らし方を話し合いながら、「自分たちに本当に必要なこだわり」を整理していけば、世界に一つだけのマイホームが少しずつ形になっていきます。信頼できるパートナーと一緒に、理想と現実のバランスをとりながら、後悔の少ない家づくりを進めていきましょう。

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